睡眠時無呼吸症候群とは・・・

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、寝ている間に何度も呼吸が止まったり、気道の空気の流れが悪くなったりする疾患です。

医学的には、「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる状態」が睡眠時無呼吸症候群であると定義されています。

原因としては、多くの場合空気の通り道である気道が部分的あるいは完全に閉塞してしまうことによっておこります。

正常時と閉塞時の頭部

眠っている間に呼吸が止まると、睡眠中にも関わらず脳が起きた状態になる上に、身体に取り込まれる酸素の量が少なくなります。その結果、きちんと睡眠時間を確保しているつもりでも脳と身体を十分に休息させることができなくなるのです。

しかしながら、睡眠中に起こる病態ですので、この疾患はご自身では気づかない場合が多くあります。ご家族やベッドパートナーに指摘されるまで気づかなかったという方も少なくありません。

こんな症状ありませんか?

原因

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんには共通する体型的な特徴があります。すなわち空気の通り道である気道を閉塞してしまう原因です。

それは「いびきをかく人」にも共通する「大きなおなか」「小さな顎」「短い首」の3つです。

症状

1. いびきをかく・呼吸が止まる

患者さんは自覚症状がないことがほとんどですから、いびきをかく・呼吸停止については寝室を共にする家族からの指摘が欠かせません。

2. 肥満の傾向がある

肥満は患者さんの70%~80%にみられます。肥満によって上気道が狭くなるためです。しかし、やせている人でも顎が小さかったり扁桃腺が大きい人、また高齢者の人などはSASになりやすいのでやせているからといって安心はできません。

3. 昼間の居眠り

昼間でも眠気に襲われ、起きているのがつらくなってしまう症状は極度の睡眠不足が原因。ちゃんと寝たはずなのに熟睡感がなく、起床時の頭痛や体がいつもだるかったり、仕事への集中力がなくなってしまうのも睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって眠りが浅くなってしまうためです。

症状